クラサバとWebシステム、おすすめは?
この記事では、企業が業務システムを検討する際悩むことの多いシステムのタイプ
クラサバ(クライアントサーバーシステム)系
Webシステム系
の2つの特徴について紹介します。
目次
1.はじめに
過去企業の使う業務システムは、クラサバの一択でした。
その理由としてインターネットを使うWebシステムは、通信速度などのインフラに課題があり、
データー処理を1か所で行うため負荷集中によるサーバーダウンの懸念、
さらにはインターネットによるセキュリティーの懸念がありました。
今日では、技術が進化したことを背景に、Webシステムを活用する企業が増えてきました。
データーの通信速度やデーター処理速度が著しく向上しクラサバ系システムと大差ないレベルまで来ています。
(Amazonなどの膨大なデータを扱うECサイトが成り立っているのもWebシステムが強くなったという一つの例です。)
またセキュリティーに関しては、クラサバだから安心という概念がなくなり、むしろシステムアップデートに時間がかかるクラサバの事情を狙った。事案が出てきました。
これらのことからセキュリティーリスクはそれぞれのタイプごとに存在するという前提のもと、Web系システムにもクラサバ系にないメリットが存在するため。
一つの選択肢として浮上してきました。
2.クラサバ系システムの特徴
2.1クラサバ系の特徴
クラサバ(クライアントサーバー)の特徴は、企業内に用意したサーバーと利用するそれぞれの端末にソフトをインストールして利用します。
したがってインターネットがなくても企業内のクローズドな環境でシステムを動かすことが可能です。
2.1クラサバ系のメリット
・データー処理は、サーバー+それぞれのPCで分散して行うことができるためサーバーへの一極集中を回避することが可能⇒サーバーダウンなどのリスク軽減。
・ユーザーPC上での、操作画面カスタマイズに柔軟性がありユーザーこだわりの画面構成であっても対応可能
・クローズドな環境で使用できるため情報漏洩のリスクが低い
2.2クラサバ系のデメリット
・システムを使うには使う端末すべてにソフトをインストールする必要がある
・システムアップデートごとに全機種インストール対応する必要が出てくる、
アップデートが遅れるとその分セキュリティーリスクが高くなる
(クラサバ系の場合運用上、どうしてもアップデートが遅れるため、ウィルス感染したUSB差し込みなどにより被害が広がる事案が製造業などで発生しています。)
・社内サーバーを構築する場合、サーバーの費用と維持管理費が必要
・サーバーを外部のクラウドにする場合、結局インターネット環境が必要かつセキュリティリスクも上がる
3.Web系システムの特徴
3.1Web系の特徴
Web系の特徴は、インターネット環境さえあればどの端末からもアクセスできる点です。使用するPCなどの端末が特殊なものでなければ、基本Webブラウザが入っていますので、そこからアクセスして使用することができます。
3.1Web系のメリット
・インターネット環境があれば場所に縛りなく利用可能
・システムアップデートはサーバー側だけのため一度で終わる
・端末の入れ替えや増設が簡単
・サーバーの能力増強・負荷分散などが比較的簡単
3.2Web系のデメリット
・URLさえ知っていればログイン画面まで誰でもアクセス可能
・インターネットの通信障害が起きると業務が停止してしまうリスクがある
(2022/7に起きたKDDIの通信障害やAWSの通信障害などが該当)
・ブラウザで操作するシステムのため画面構成の機能には限界がある
・クラサバで当たり前にできたこともWeb系だと難しいこともある
4.まとめ
最近Web系の業務システムが増えてきてはいますが、クラサバかWebどちらを選ぶかは、
機能の内容や事業者の使い方によって変わると思います。
例えば、製造業などで、多くのシステムとの連携が必要な場合、既存システムと同様のクラサバ系を選んだ方が無難なこともありますし、
請求書発注業務のように場所に関係なく仕事できるようにしたいということならWeb系が合っているかもしれません。
セキュリティや安定性については、どちらの場合もそれぞれのリスクがあることを正しく理解の上
導入コスト、システム連携、使いやすさ、運用コストの観点から評価を行うと効率的に合っているものを導けるかもしれません。
以上業務システムを検討されている方の参考になりましたら幸いです。
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この記事を書いた人
株式会社ウェブロッサムの
代表:水谷友彦
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